随筆(0) 2002年1月









2002年1月31日 [ 欲望 ]

性欲がない。何人かに聞いてみたが、私と同じ悩みを持つ人は多いらしい。
困ったものだ・・・。
私を今捕らえているのは、幸せに暮らしたいという欲望、人との出会いを求める欲望、文
章を書きたいという欲望。普通に食欲も金欲もある。なのに性欲がない。
何なんだろう。厳しい職場で精力を吸い取られてしまった、という感がある。
アフガニスタンの女性が語ったという言葉が心に残っている。
「私たちの子供は銃を持って生まれてくる。
だから子供たちは闘うことを恐れはしないわ。
あなたたち先進国の女性は一生に2,3人しか子供を生めないらしいじゃないの。
私たちはもっとたくさんの子供を生めるのよ」
・・・その通り、私たちの性欲はどこか歪んでいる。
私たち、と言ったらダメかなぁ。「私」の性欲が歪んでいる。枯渇しているのだ。
枯渇・・・枯れている。野性的じゃない。
もっと、野性的になりたい。そんな欲望を持って、私は日々を送っている。
今の現状に、心は一応満たされてはいる。だけど足りないものがある。たくさんある。
その足りないものを追い求めるために、自己研磨に努めたい。




2002年1月30日 [ 木を見て森も見て ]

田中真紀子更迭のニュースで涌いている。
引責辞任という形になるため、同情論も多い。
更迭するなら、もっと本人にとって不利なタイミングもありえたことを思う。
例えばテロ勃発時の対応。要人会見への遅刻。
今回の騒動は、本人に非はないように見えるタイミングでの引責辞任で、同情的な印象
を持つ人も多いのではないだろうか。ということは、今後の活躍のためには、絶妙の時
期の辞任だった、と言えるかもしれない。裏事情は分からないけれど。
田中真紀子さん、お疲れ様でした。森前総理のように、少し休まれてからまた不死鳥の
ように適所にてご活躍される日を楽しみにしています。バッシングされても、くじけない真
紀子さんを私は尊敬していました。一方で更迭は当然だと思うけれども。

国会中継を見ていると、木を見て森を見ず、という言葉をよく思い出す。
重箱の隅をつつくようなくだらないそしりあい、野次りあいが目につく。
私の以前の職場の仕事の進め方もそうだった。木を見て森を見ないタイプの管理職が
いた。
何故だろう。何故単刀直入に重要事項の検討に時間を割かずに、互いの足を引っ張る
ことばかりの仕事の遣り方に快感を覚える人がいるのだろう。
私には分からない。結局、変革を望んでいない、コミュニケーションを取るつもりがない、
ということなのだろうか。
私には馴染めない仕事の手段だ。けれどそれは確かにひとつの意図的な手段を構成す
ると思う。自分の既存の権利を守る、そして変革をせずに論点をずらしてパフォーマンス
を行う、ためには有効なひとつのスタイルだ。
日本中の企業や役所がいたるところできっと、そんな無意味なパフォーマンスの会議に
時間を割いているはずだと思う。
どこからこの幼稚な文化はきたのだろう。
学校でのイジメは社会問題とされているけれど、日本では大人の社会が手酷いイジメ社
会なのだ。学校での子供のイジメなんてかわいいものだと思う。学校では、イジメは悪い
ことであるかのように教えているけれども、イジメは今の日本では必要悪になっているこ
と、イジメへの耐性をつけること、についてもっとしっかり教育出来れば現実的なのにな
ぁ。
そして、誰か教えてほしい。どうやったら枝葉末節にこだわらず、大局からものごとを見
ることの出来る文化を再構築していけるだろうか。
イジメ社会からどうすれば私たちは抜け出せるのだろうか。

[ 結婚センター試験 ]

ウンナンのホントコ!に夫と一緒に見入ってしまった。「結婚センター試験」というコーナ
ーがはじまった。姑ゲストの毒舌に大笑い。
「結婚3年目でそろそろ倦怠期を迎えている貴女。ご主人にどんなことをやってあげます
か」という質問に、色々な回答が出たが、「こういうのっていいな」なんてポロリと主人が
漏らしたのに聞き耳を立ててしまった。それは結婚前の気分に戻って、きっちりした服装
で、昔のデートコースを味わう、という森口博子の回答だった。
それを実現するには、まず何よりもお金の問題がキツイ。なかなか現実って厳しい・・・け
ど何だろう、良い関係を維持していくためには、修復のための努力って必要だよなぁ、と
殊勝に思ったヒトコマだった。


2002年1月29日[ 学校へ行こう、選挙にも行こう ]

テレビ番組「学校へ行こう」は面白い。
今日は「みのさんのための若者講座」というコーナーで「親元同棲」という特集をやってい
た。
何と実家で親公認のもと、同棲状態になるカップルが増えているらしいのだ。
し、知らなかった。
東京だけの話かなぁ。関西と関東では若者文化もかなりちがうし。ひところ流行ったヤマ
ンバ、汚ギャルも関西には少ないと思うのだが。
テレビに出ていたカップルは、とても若く、彼女は高校三年、彼氏は社会人。
彼氏が彼女の親元に住みついているという。親も若かった・・・40才そこそこだ。
今時の若い親は、友達感覚で子の恋人に接することが出来る人が増えているのかもし
れない。
親元同棲が増える他の理由には、母子家庭が多くなり、子供に干渉しない(する暇のな
い)放任主義の親が増えたこと、それに若い世代の就職難により親世代にパラサイトせ
ねば生きていけない社会になっていること、などがあるのだろう。
少し前の若者は、親の援助を得るにしても下宿させてもらう余裕がある人が多かった。
今は親も、そこまでの経済的余裕のない家庭が多いのだろう。
親元同棲。なかなか、悪くないと私は思う。
頑張れ若者、中年世代!そして頑張れ、私!!
・・・昔といえば、ふと思ったことがある。
パソコンが今ほど普及していない頃。
多分私が高校か大学の頃だったのだが、パソコンのチャットから結婚にいたったカップ
ルが、メディアで大きく取り扱われたことがあったのを思い出した。
今は電子メールから結婚にこぎつけるカップルなんて掃いて捨てるほどいる。
時代は変わったのだなぁ。

国会がまた揉めている。
今回のNGOがどうのこうのという騒動に関しては、田中真紀子だけがたぶん嘘をついて
いないのだと私は思う。夫も同じ意見。
そして今日は民主党の大橋巨泉が「言った言わないで揉めるような、こんなくだらない国
会では私は力を発揮できない」と発言し辞任。ええ加減にせえよ。と思った。辞めろ辞め
ろ〜。
国会がどういう場所か知識もないまま、立候補したのだろうか。
誰なんだ、大橋巨泉なんかに票を入れたのは。
普段、どこの党に入れようとか、どの議員がいいかなんて、勉強していないけれども。
共産党だけは普段から熱心だ。選挙がなくても、朝っぱらから駅前で街頭演説をしてい
るのを見かける。
「通行人の皆様! お仕事お疲れ様です!!」
お疲れ様なら朝から騒ぐなよ〜。低血圧の私には朝から騒がれるのはツライ。だけど、
共産党のファンではないけれども、その姿勢だけは各党見習うべきなんだろうな。そして
出来れば、「うるせーよ」なんて思ってないで、街頭演説に耳を傾けるべきなんだろう。私
たちは激動の時代を生きているのだから。


2002年1月28日 [ 抜髄 ]

歯の詰め物が取れたので、10年ぶりくらいに歯医者を受診。「神経を抜かないとダメで
すね」と言われ、その場で抜いてもらった。「抜髄」だ。といっても、ヴィ〜ンと機械で削る
だけ。
私は歯を抜いたことはない。麻酔をかけてもらったこともなかった。
今日はついに麻酔を初体験。新鮮だった。
帰宅して鏡を見たら、顔が痺れてひきつり、優香風(???)にゆがんだ唇になってい
た。
これから何度か通って、詰め物をしっかりしてもらわないとならない。それにしても憂鬱に
ならないのは、治療が痛くないからだ。
どうして痛くないんだろう? 昔、子供の頃は歯医者は痛くて怖かったものだが・・・。
たぶん、良いお医者さんであること、また技術が昔よりも向上していること、それに私が
年を食って苦痛に耐性が出来ていること、などが理由なんだろう。
だけど治療はもっと痛い方がいいかもしれない。痛い思いをすれば、「もう二度と歯医者
になんか行くものかー!!!」と歯の手入れに余念がなくなると思うのだが。

歯医者の待合室で「プレジデント」と「関西ウォーカー」に目を通す。
「プレジデント」の中で、高倉健の魅力について書かれた記事が印象に残った。「高倉健
が祈る場面は自然で良い。神に祈るのではなく、たとえば食事の前に「いただきます」と
自然に手を合わせるような祈り方。そういう、生きていることに対するさりげない感謝を、
高倉健ほどに表現できる俳優はいない」という内容の記事だった。
関西ウォーカーの中では、讃岐うどんの特集をしていた。手打ちうどんというが、老舗の
秘法は足で踏んでこねるのが製法らしい。踏む場面の写真を見た。底の厚そうな地下足
袋を履いているが、それでも「うっ・・・。」と思った。足踏みがうどんの生地のおいしさとコ
シの秘訣だったのかぁ〜。何時間も踏んで作られたうどん・・・。製法なんか知らないで食
べるのがいちばんだと思った。

                


2002年1月27日 [ 男のヒトは視野が広い ]

夫の友人が家に来て鍋パーティー。友人が遊びに来るのは好きだ。
社会について独自の視点で見ている男の人の話を聞くのがとても面白い。
今日、印象に残ったのはユーロ紙幣の話題。
「ユーロって、すごいことやで。アジアで単一通貨やってみ? 何処の国でいくらで同じも
のが買えるか一目瞭然や。方日本の経済力がいかに過大評価されているのが分かると
思う。誰も日本で買わへんで」
「ああ、まあ為替レートがなくなる状態になるってことやからな」
「ユーロでは、そういうのを、賢い人が上手く利用して稼いでいるんやろな」
私は黙って聞いていた・・・すごいなあ、男の人には視点の広い人が多い。
ガンダムのプラモデルにはまってる、という彼もいた。
ラジコンのプラモは出ないの??と冗談で聞いたら、なんと発売予定が決まっているらし
い。身長1メートル50センチのガンダム。限定発売、価格は20万。高いと見るか、安い
と見るか・・・?買う人はどんな人なのだろう。晴れた日に、ガンダムを連れて、公園デビ
ューを果たすのかなぁ〜。

バナー作成で四苦八苦。何とか作れた。もう少し美しいものが欲しいものだが。


                  

2002年1月26日 [ 掲示板と複雑な女心・2 ]
                                     
掲示板への書き込みが増えて嬉しい。HP作ってよかった(^^)
今回知り合えた方々とは、気長に、丁寧な気持ちでつきあっていきたいと思います。
創作批評仲間は引き続き募集中!

友人や旦那にこのHPを見せるとしたら、
生々しすぎる詩は削除せにゃあ〜、と
皮算用を練ってみた。友人に詩やエッセイを書いてもらいたいなあ。
明日はわが家で鍋パーティー♪♪今年初めてのカニを食べるのでした。

                  

                     

2002年1月24日 [ 掲示板と複雑な女心(++) ]

掲示板に、さっそく書き込みしてくださった皆さん、ありがとうございます。感激ー。

掲示板については、もう少し活用法を考えよう、と思っている。
よその掲示板も利用できることを知ったし・・・。
丁寧に感想を交換し合える場にするには、どうすればいいのかな。
また、学生時代の友人の掲示板、なんてのも作れたらいいな、と思ってる。
このサイトについては、まだ友達には誰にも言ってない。
個人的な思いが吐露されていることもあって、恥ずかしくて言えない。
けどせっかく作ったんだから、見てもらいたいという色気も出たり。
それにしてもホームページのソフトは優秀!サイクリングのサイトなどにも挑戦したく
なってきたけれども、先立つモノ(=money^^;)がナイ・・・。
私がプータロウなので、旦那に申し訳なく思っている。
だけど今は、執筆に集中しようと思っている。
石の上にも三年というではないか。
とりあえず、三年がんばってみよう、と思うこの頃。
執筆すると決めたからには、執筆するぞぉ〜。


                          

2002年1月22日 [ 所信表明〜HP開設にあたって ]
                                      
ホームページ作成の簡単さ&面白さにびっくり。
昔、学生時代の美術の時間、絵を描くときの、パレットで絵の具を混ぜるような、わくわく
する感触を思い出した。

今、ワードで小説を書いている。投稿するぞ!と気負っているから、図書館や古本屋で
集めてきた、医療や生物関連の資料が、本棚や押入れの中におさまりきらずに、部屋
の中に山積みになっている。
SF&心理ドラマ&メロドラマ・・・のつもりだったのが、どの順番でエピソードを積み重ね
ていけば、いちばんしっくり来るだろうか。

考えて煮詰まったため、このHPを作って気晴らし♪(と言ってしまったら、読んでいただく
方に、失礼ですね。この中の作品も、書いている当時は真剣そのもので書いたもので
す。だけど、読み返すと、アラが見えてくる・・・。で、状況を打開すべく、創作仲間を募集
しているのです)
それにしても小説を書く才能は、天性もあるだろうけど、経験あってのものだと思う。読
み書きの体験ではなく、自分の実体験。オリジナルな実体験が。

今書いている小説のために、資料をたくさん読んだ。40冊くらい読んだかもしれない。な
のに、書き始めると、詰まって詰まって・・・自分の言葉づかいの稚拙さにウンザリする。
難しい言葉や漢字は、知っているにこしたことはないけれど、多用してはいけない。
だけど、簡単な言葉を使うように心がけることと、稚拙な文章を書くことを、混同してしま
っているような出来栄えだ。
今60枚程度。完成したらいったい何ページになるのか、どこの出版社に応募するのか、
私は、皆目、見当もつかない。(それじゃいけないってば。)

私が小説を書いていること、ホームページを作ることは、夫には黙っておくつもりだった。
照れくさいし、暗そうだし。
が、ちょうど彼が休みの日に、たまたまこのホームページの作成に燃えてしまったので、
一緒にくつろぐことが出来ず、不審な顔をされてしまった。
そのため、このホームページを見せて白状。
「そういうのって、いい趣味やん」と言ってもらえたので、嬉しく思う。まあ、でも、パソコン
に向かい作業にのめりこむ姿というのは、家族であっても、あんまり見られたくないもの
だ。
次の休みの日はアウトドア派になろう。・・・なんて書いていると、夫にこのページを見ら
れて、冷やかされそう。夫は、「掲示板に『作者の実態』を書き込んでやるぅ〜」と言って
いた(; ;)ヘンなことを書かないでね〜〜〜。

                        











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随筆(1)[ 9・11 心の傷み ]